メールサーバーを立ち上げよう 

いよいよネットワークの要であるメールサーバーの構築に入ります。このレッスンで行うことは、クライアントで作成したメール(Outolookとかで)を送る方法と、自分宛に送られたメールを受信する方法の二通り学習します。Turbo Linuxに標準サポートされているソフトであるSendmail(送信用)とimap(受信用)を利用して行います。かなり難易度が高いのでおいてきぼりを食わないようにしっかり憶えてください。それでは早速、Sendmailのレッスンからはじめましょう。

 Sendmailの役割

とりあえず、難しい原理はおいて置いて、このソフトは、メールを指定したユーザーに送るために用います。一見クライアントのOutlookなどのメール作成ソフトが送っているかのように思えますが、実はこのソフトが配信しているのです。作成されたメールは、設定されたメールサーバー(SMTP)といわれているサーバーのことでこれがSendmailでここに一旦送られますそして目的地のメールサーバーまで配送されます。ここまでがSendmailの役割です。

 とりあえず設定しよう

 /usr/lib/sendmail-cf/cfを見てください。その中にsendmail.mcと言うファイルがあります。

そのファイルをエディターで開いてみてみてください。色々書いてありますがこのファイルがSendmailを設定する為のツール用のファイルなのです。このファイルを変換して sendmail.cfというファイルを作成します。

 必要最小限の内容を設定します、以下に書かれている内容が最低必要事項です。

0: dnl sendmail.mc
1: OSTYPE(`linux')
2: Dwsv1
3: Dmsample.con
4: define(`confDOMAIN_NAME',`mail.sample.con')
5: MASQUERADE_AS(`$m')
6: FEATURE(`masquerade_envelope') ;
7: define(`confPRIVACY_FLAGS', `goaway,restrictmailq')
8: MAILER(`smtp')
9 :MAILER(`local')

注:行の先頭の通し番号(0:から10:)は、説明上付けただけで、実際の設定には必要ありません。

 設定内容の説明
  0:のdnl はコメントです。先頭に記入するとコメントで、行の後ろに付けると空行の抑制をします。
  1:は、osの種類を指定します。linuxの場合の例です。OSTYPE(`linux')
    このlinuxの前後にある記号 " ` " と " ' "を間違わないように!
  2:は、自ホスト名を指定します。Dwsv1このmailの部分がホスト名です。ここは、サーバー名のsv1と入れてください。
  3:は、自ドメイン名を指定します。Dmsample.conのsample.conの部分がドメイン名です。
  4:は、公式ホスト名を指定します。表記の通りに指定します。
  5:は、From:ヘッダーに付けるメールアドレスのドメイン名です。
     (@の右側の部分)設定例は、公式ドメインを表示します。
  6:は、エンベロープ送信者の設定です。(mail from:で指定されるアドレス)
     設定例は、MASQUERADE_ASで設定したドメインに書き換えます。
  7:は、プライバシーの設定で、goawayを設定すると、vrfyやexpnのコマンドが使用できなくなり、
     restrictmailqを設定するとmailqコマンドが実行できなくなります。
  8:と9:は、お呪いです。(メーラーの指定)

 以上で設定終了です。sendmail.mcとしてファイルを/usr/lib/sendmail-cf/cfに保存してください。

 次は、sendmail.cfへの変換です。
  カレントディレクトリーを/usr/lib/sendmail-cf/cfにして、下記のコマンドを実行してください。

  [root@sv1 cf]# make sendmail.cf

  下記メッセージが出てきます。

  rm -f sendmail.cf
  m4 ../m4/cf.m4 sendmail.mc > sendmail.cf || ( rm -f sendmail.cf && exit 1 )
  chmod 444 sendmail.cf

  これで、sendmail.cfの完成です。それを/etc/mailへコピーしてください。

  [root@sv1 cf]# cp sendmail.cf /etc/mail

sendmailの起動

いつものように、Kメニューからデーモン設定ツールを起動させましょう。そしてsendmailを探してください。stop状態になっていると思います、クリックしてrunning状態にさせましょう。どうですか?すぐに起動したでしょうか?もし起動するまでの時間が長い場合は、ドメインの名前解決が出来ていないと思われます。Lesson4で行ったdnsサーバーを起動させるか、/etc/hostsファイルを開き、今回設定したドメインsample.conを記入しましょう。要領は、下記の通りです。

/etc/hostes
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
192.168.0.100 sv1 sample.con

上記のようにsample.conを設定し保存して終了したら、再度sendmailを起動してみましょう。多分今度はすぐに起動がかかると思います。

 これでsendmailの設定は終了です。

注:ここまでの設定は、あくまでローカルネットワークエリア内での動作設定ですので、インターネットを通じた外部へのメール送信はこのままでは出来ません。

 クライアントの設定

Outlook Expressを例に設定して見ましょう。

1.ツールからアカウントを選んでください。
2.追加からメールを選んでください。
3.表示名 Turbo と入力し次へ進んでください。
4.電子メールアドレス turbo@sample.con と入力して次へ進んでください
5.受信メールサーバーの欄には、192.168.0.100 と入力してください。
6.送信メールサーバーの欄には、192.168.0.100 と入力してください。(このサーバーがsendmailです)
7.次へ進み、アカウント名 turbo と入力してください。
8.パスワードは、syosinsya と入力してください。
9.他のチェック項目はそのままで次へ進み完了してください。

以上がクライアントの設定です。

 メールを作成して、自分自身もしくは、ユーザーアカウントでダミーのユーザーを作って送信してみてください。
  自分自身に送る場合は、あて先に、turbo@sample.con と入力し送信します。
  ダミーユーザーたとえば、user1と言うアカウントを作成した場合は、 user1@sample.con と入力します。
  もし、該当するユーザーが無い場合は、送信時にエラーとなり送ることが出来ません。

 以上の内容で上手く送れたならば成功です。それでは、その送ったメールを受信してみましょう!
   と言うことで次のステップに入ります。

 メールボックスにアクセスしよう 
今までは、メールを送ってばかりいましたが、今度は、自分宛に届いているメールを見てみることにしましょう。必要なソフトは、imapを利用して行います。このソフトは、Turbo Linuxに標準に付いているソフトウェアーです。また、世の中には他の受信用ソフトもいくつかあります、たとえばQpopperなどが有名です。これらを総称してMRAと言いpopサーバーと呼ばれています。今回利用するimapは、popというプロトコルとimapという2種類のプロトコルが利用できます。今回は、通常利用されているpopを利用した設定を行います。といっても
実は非常に簡単で、pop-3と言う起動デーモンを動かすだけです。

pop-3の起動

いつものように、Kメニューからデーモン設定ツールを起動させましょう。そしてpop-3を探してください。stop状態になっていると思います、クリックしてrunning状態にさせましょう。どうですか?すぐに起動したでしょうか?多分今回は、ちょっと動きが違うかも知れません。Unknownと黄色く表示されたと思います。これで準備okです。

メールを受信して見ましょう

どうでしょうか、メーラーを起動し、送受信ボタンを押して今まで溜まっていたメールが吐き出されましたか?
 多分、エラーだと思います。それには理由があります。このソフトは、前回学習したスーパーデーモンで起動がかかります、そして尚且つTCPwrappersによってアクセス制御されているのです。

TCPwrappers

これは、それぞれのサーバーへの接続ごとに、接続元のIPアドレスやドメイン名を調べて、アクセスの可否や必要なプログラムの起動を行うソフトウェアーなのです。詳しくは技術書等参考にしてください。

とりあえず、/etc/hosts.allowをエディターで開いて見てください。

ALL : 127.0.0.1 と言う部分があると思います。意味はALL(すべてのサービス)は、127.0.0.1のみ利用できます。
ということなので、これを ALL:192.168.,127.0.0.1 と書き換えます。そしてもう一度メールを受信してみてください。
今度は間違えなく受信できたはずです。
注:この部分でせっかくアクセス制限を掛けているのにALL:ALLとしてしまうとTCPwrappersの機能が生かされませんので上手く利用してください。

メーラーのアカウントを色々作って実験してみてください。

以上でメールサーバーの設定は終了です。外部への発信や外部からの受信は、さらに他の設定をしなければなりません。次回外部接続のレッスンで紹介したいと思います。外部接続するにはかなり慎重に設定しなくてはなりません、他人に迷惑をかけたり、不審者にサーバーを悪用されたりする危険が伴います。十分に学習してから行うようにしてください。ここでのレッスンは、どのファイルをどう設定すれば良いのか間単に解説したまでです、さらに掘り下げて細かく設定する必要があります。多くの参考書や技術書または、HPを利用して理解を深めてください。

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